今、さまざまな物やサービスの値段が上がり続けています。
光熱費や食品、日用品など、ありとあらゆる物が値上がりしていますので、その影響をひしひしと感じられている方も少なくないかと思います。
教習所の教習料金も例外ではありません。
年々教習料金が上がっており、今後も値上げが続くと予想されます。
少しでも安く教習を受けたいのであれば、本格的に値上げが始まる前の今しかありません。
教習所に入校する時期が遅れるだけで損する可能性もあります。
この記事では教習料金の推移や値上がりが続いている理由、旭川市内の教習所の最新の値上げ事情について解説しています。
これから免許の取得を考えられている方はぜひ参考にしていただき、入校のタイミングを考えてみましょう。
目次
ガソリン・高速代↗で教習料金の値上げが予想される!
世界的なインフレや原油価格の高騰によってガソリンの価格や電気代がどんどん上がっています。
教習所では実技教習を行う際に自動車を使いガソリンを消費するため、当然のことながらガソリンの値上げはダイレクトに教習料金に反映されます。
校舎内では学科教習を行う教室をはじめ、ロビーや職員室、トイレなど、ありとあらゆる場所で電気を使いますので、毎月の電気代も非常に高額です。
また全国各地で高速道路の料金が値上げされています。
教習所では「高速教習」という高速道路を使った教習も行われるため、高速料金の高騰も教習料金の値上がりの大きな原因となっています。
これらのコストは日々上がっているため、今後教習料金のさらなる値上げも予想されます。
旭川の自動車学校の教習料金値上げも時間の問題?
以上のように、教習にかかるさまざまなコスト上昇にともなって、全国的に教習料金が値上がりしている傾向があります。
幸い旭川市内の教習所に限っていえば、4校中3校は値上げを予定していません。
ただし、今のところ値上げを予定していない学校でも、ガソリン代や電気代などの高騰や運営状況によっては急遽値上げすることも考えられます。
特に年度が変わるタイミングで値上げされるケースが多いので、免許を取得するのであれば3月末までの入校がおすすめです。
北工学園モータースクールでは仮に新年度から値上げする場合でも、3月末までに入校手続きを行えば値上げ前の教習料金で教習を受けることができます。
北央自動車学校 | 値上げの予定なし |
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北工学園モータースクール | 今のところ値上げの予定はない。仮に2023年4月に値上げした場合でも、入校手続きを3月末までに行えば現在の料金で入学可能 |
北海道クミアイ自動車学校 | 値上げの予定なし |
花咲自動車学校 | 2022.3月と9月に大型免許の教習料金を値上げ 普通車も検討中 |
山添自動車学園 | 3月末まで値上げの予定なし |
自動車教習費用は30年前の1.5倍平均30万円超!
実は教習所の教習料金の値上がりは今に始まったことではありません。
長い間徐々に値上がりが続いてきたのです。
現在の教習料金の平均は30万円ほどで、30年前のおよそ1.5倍となっています。
教習料金の支払を親御さんが負担されるケースも多いのですが、「自分たちの頃とはぜんぜん違う!」「なぜこんなにも高いのか?」と驚かれる方も少なくありません。
これには先ほどご説明したガソリン代や電気代、高速料金の値上がりに加えて、さまざまな背景があります。
ここからは長期的に教習料金が上昇してきた理由について見ていきましょう。
教習料金の値上げの理由
講習科目が増え教習時間が長くなった
教習所の教習料金が長期的に値上がりしてきた原因として挙げられるのがカリキュラムの変更です。
昔は27時限教習を受ければ免許が取得できました、しかし、1998年に現在の二段階制になり、マニュアル車は34時限、オートマ限定は31時限と、教習の数が多くなったのです。
また、高速教習や駐停車教習、自主経路走行などの科目が追加されるなど、教習の内容もより豊富かつ高度なものになっています。
学科教習においても応急救護処置教習やシミュレータ教習などの内容が追加されてきました。
教習に要する時間が長くなり、学習する内容も幅広くなったため、ガソリン代や電気代、人件費、設備費用などの教習にかかるコストが上昇し、教習料金が値上がりを続けてきたのです。
一方で少子化の影響で年々免許を取得する方が減ってきています。
教習所の主な収益源は教習料金です。
教習生が少なくなる中でも運営を維持するために、やむを得ず教習料金を値上げする教習所も少なくありません。
減税効果でエコカー導入により2019年大幅アップ!
全国の自動車教習料金の推移
上のグラフは教習料金の全国平均の推移を表したものです。
これを見ると2019年の秋に大幅に上昇していることがわかります。
実はこのときにエコカーの基準が変更されたのです。
「エコカー減税」という言葉をどこかで見聞きされたことがあるかもしれません。
電気自動車やハイブリッド車、あるいは燃費が良いガソリン車は環境にやさしい「エコカー」と認定され、税金が安くなるのです。
2019年9月30日までは自動車を取得する際に「自動車取得税」という税金を支払わなければならないことになっていました。
19年10月1日からこれに代わって「環境性能割」という税制が導入されました。
同時に2020年9月末まで、1%の軽減税率を受けられる措置がとられたのです。
これにともなって自動車を取得する際に支払う税金が大幅に安くなりました。
特に自動車を数多く保有する教習所においてはこの効果は絶大です。
税制改正を期に古くなった教習車を一新した教習所が多いため、教習料金が一時的に値上がりした側面があります。
免許取得は待ったナシ!なるべく早くがおすすめ!
教習料金は短期的に見ても長期的に見ても値上がりし続けています。
世界的なインフレが続き、ありとあらゆる物やサービスの値段が上がっているため、今後もこの傾向は変わらず、むしろ値上げが加速することすら予想されます。
旭川市内では今のところ値上げを予定していない教習所がほとんどですが、厳しい社会情勢が続くなか今後は教習料金が上がることが見込まれます。
値上げが続いてきたとはいえ、今が一番安く教習が受けられるタイミングといえます。
入校日が1日違うだけでも大損するかもしれません。
免許を取得されるのであれば、少しでも早く動くことをおすすめします。
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