はじめての技能教習、気を付けておくべき点とは?

2021年02月22日

教習所の技能教習では早ければ初日から教習生が実車を運転します。はじめての体験でとても不安に思うかもしれません。でも、教習の流れやコツ、注意すべきポイントを抑えておけば、すぐに慣れてスムーズに運転できるようになります。

今回は技能教習ではどういったことをするのか?どのようなことに気をつけていれば運転が上達するのか?ポイントを解説します。ぜひ、今回の記事を参考にして運転技術を身につけましょう。

技能講習の流れ

第一段階

第一段階では教習所内のコースで運転の基本的な練習を行い、仮免許の取得を目指します。この段階では公道で運転することはありません。まずは車の乗り降りから運転姿勢、操作のしかたなどを習い、運転に慣れていきます。スピードもあまり出さないので安心してください。

教習所内のコースは一般の道路に似せて作ってありますので、ここで練習を積み重ねることで公道でも走れるだけの技術と知識が身につきます。道路と同じように信号や合図など道路交通法を守り、安全確認をしながら走行するので、運転のルールやマナー、安全に走行するためのスキルも習得できます。S字カーブやクランクといったコースも設置されていて、車幅感覚を意識しつつ運転するテクニックも磨きます。

教習所のコースを走っているのは全員教習生です。慌てず落ち着いて、指導員の指示に従いながら車の操作や運転に慣れていきましょう。

ATの場合は12時限、MTなら15時限の教習が完了したら技能検定と学科試験を受け、合格したら仮免許が取得でき、第二段階に進みます。

第二段階

第二段階に入るといよいよ公道での教習「路上教習」がスタートします。ここで大切なのは周囲の交通状況に応じて適切に運転することです。教習所内のコースと異なり、他の車や自転車、歩行者が通行しています。少しのミスでも事故につながりかねませんので、常に危険を予測しながら運転する必要があります。道路交通法を守るのは当然ですが、他の車や歩行者への気配りや思いやりも大切です。

いろんな車が走っている道路に出るので第一段階以上に緊張するかもしれませんが、教習を重ねていけば周囲の状況が読み取れるようになり、余裕を持って運転できるようになるでしょう。公道でスムーズに走れるくらい技術が身につけば、運転が楽しくなってくるかもしれません。

第二段階はMT、ATとも19時限の教習を受け、卒業検定と学科試験に合格すれば晴れて免許取得となります。

教習生がつまずく!難しい実技4選

技能教習ではおおむねつまずくところが決まっていて、そこを乗り越えるためのコツを知っておけばスムーズに教習を進めることができます。特に皆さんがつまずきやすい4つの関門について解説します。

S字カーブ

第一段階で使用する教習所内のコースに設置されています。左右にカーブが連続していて、その名の通り、上から見ると「S」のような形になっています。S字カーブを練習することで、スムーズにカーブを曲がる技術を取得できるのですが、慣れていない方は車体が極端に左右のどちらかに寄ってしまったり、脱輪したりしてしまいます。

コツはカーブ外側(右に回っているときは左側の前輪)を極力縁石に近づけ、内側の前輪はカーブの真ん中を走らせるように意識することです。また、目の前だけではくカーブの出口を見ながらハンドルを操作するとスムーズに曲ることができます。

方向変換

方向転換も教習所内コースにあります。道路と直角に設けられた枠に後退で車を入れ、来た方向とは逆の方向に発進します。やはり慣れていないと後退時に縁石に乗り上げたりポールを巻き込んでしまったりする可能性があります。

枠に入れる前には手前の縁石の角の位置を意識します。この縁石を巻き込まないようゆっくりとしたスピードで後退していきます。車体が枠に対して平行になったらハンドルを戻します。ここで下がりすぎると後ろのポールにぶつかってしまいますので、枠の中に入ってもゆっくりとした速度を維持し、あぶないと思ったらブレーキを踏みましょう。

枠から出るときは内輪差で縁石に乗り上げる可能性があります。やはりゆっくりと慎重にハンドルを回して出ましょう。

縦列駐車

縦列駐車は一列に並んでいる車と車の間に自分の車を停める駐車方法です。教習所内では車の代わりにポールが立てられています。

一旦駐車枠の横を通過してから縦列駐車に入るのですが、そのときにポールの位置(公道の場合はすでに停まっている隣の車の後ろのバンパーの位置)を把握しておきましょう。

後退して隣のポールが自車の後ろの窓の真ん中くらいに見える位置まで来たらハンドルを切って、駐車枠に対して45度くらいの角度で進入します。

車の先端が先ほどのポールの位置と並んだくらいのタイミングでいったん停車し、ハンドルを逆にいっぱい回して再度ゆっくりと後退することで、車が駐車枠に入っていきます。

高速教習

高速道路を走る高速教習は技能教習の中でも特に緊張します。80km~100kmというスピードに慣れていない間は怖いと感じるかもしれません。

特に合流は免許を持っているドライバーでも難しいと感じるときがあります。合図を出し、本線に合流する前に加速車線をいっぱい使ってしっかりと加速すれば、スムーズに合流することができます。

本線を走行中は恐怖のあまりアクセルが緩みがちになりますが、高速道路では遅すぎても危険です。しっかりと一定の速度を維持しましょう。

特に高速道路ではなるべく前方に視線を向けましょう。先の状況を把握することでスムーズな運転操作ができるようになり、追突事故などを防ぐことにもつながります。

技能教習で注意すべき点

技能教習を受ける際には服装などにも注意が必要です。運転に不適切な格好をしていると事故にもつながりかねません。教習に出かける際には以下の点を意識してみてください。

適切な服装

タンクトップやノースリーブの服は肌が露出してシートベルトにこすれる可能性があります。また女性の場合はミニスカートもなるべく避けたほうが無難です。ブレーキを踏むときにどうしても脚を開くことになるので、特に指導員が男性の場合は視線が気になって運転に集中できない可能性もあります。

帽子やバンダナなども良くありません。つばなどが邪魔になって安全確認ができない可能性があります。

リラックスして運転するためにも、普段着慣れた服やゆったりした服を着ると良いかと思います。

履き物

スリッパやサンダル、ヒール、厚底ブーツ、下駄、草履はすべてNG。アクセルやブレーキ、クラッチのペダルの感覚がわかりにくいです。加えてスリッパやサンダル、下駄や草履は脱げる可能性があります。特にペダルを踏んでいる間に履物が脱げると車が思わぬ挙動を起こして事故になる危険性が高くなります。

教習はスニーカーなど感覚がわかりやすくて、脱げにくい履き物で受けましょう。

眼鏡等の視力矯正

メガネやコンタクトレンズで視力を矯正されている方は、技能教習では必ず着用しましょう。視力を矯正している方は免許証や仮免許、教習原簿に「眼鏡等」と記載されます。これは「視力を矯正した状態でのみ運転を許可する」という意味であり、メガネやコンタクトレンズを外して運転すると違反になってしまいます。

もっとも、視力が悪い状態で運転をすると信号や標識、他の車や歩行者などを見落とす可能性があり、非常に危険です。技能教習では当然のこと、免許を取得した後も運転する際には必ずメガネやコンタクトレンズを着用してください。

まとめ

技能教習はいくつもの難関があり、慣れていない方にとっては不安や恐怖がつきものです。しかし、免許を取得する人なら誰でも通る道。スイスイ運転できるベテランドライバーも、免許を取得する前は同じように不安を覚えながら教習を受けていたのです。

今はうまくできなくても心配ありません。車の操作と運転に慣れていけば、リラックスして教習が受けられるようになり、免許を取得した後にはドライブを楽しめるようになります。

怖がりすぎず、少しずつ慣れていって運転技術を身につけていきましょう。

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