教習所の種類-届出と指定の違い

一口に「教習所」と言っても、実は「届出自動車教習所」と「指定自動車教習所」という2種類があります。
教習所選びをしているときにはあまり意識していないかもしれませんが、実は非常に重要なんです。

選び方を間違えると、なかなか免許が取れなかったり、教習料金が高額になってしまったりすることも。
教習所を選ぶときには、届出自動車教習所と指定自動車教習所の違いもしっかりと理解しておきましょう。

届出自動車教習所は都道府県の公安委員会に届出をしている自動車教習所を指します。
ただし、公安委員会から道路交通法上の「自動車学校」という指定まではされていないので、「非公認校」という分類がなされています。

自動車学校の場合は公安委員会が作成したカリキュラムに従って指導をする必要がありますが、届出自動車教習所はその義務がないため、教習時間が短く免許取得までに時間がかからない、あるいは自分のペースで教習を受けられるというように、自由度が高いのがメリットです。

一方で、免許取得のために必要な検定や仮免許試験、本免許技能試験を教習所内で受けることができないので、免許センターなどの試験場まで受けに行かなければいけません。
受験料も実費負担となります。

届出自動車教習所では上記のように試験を試験場で受けなければいけませんが、合格率は教習所内で行われる試験よりも低いのが現状です。
仮に不合格となった場合はその場で試験中止。
「ここが悪かった」「こうすれば良かった」というようなアドバイスももらえません。
そのため、ある程度の知識や技能が必要となります。

運転したことはあるけど更新を忘れたり違反をして免許が失効してしまったという人、あるいははじめての人でも運動神経がバツグンに良かったり運転のセンスがある人なら、届出自動車教習所を利用して試験を受けることで、スピーディーに、安く免許を再度取得することができます。

指定自動車教習所とは公安委員会に届け出をして、かつ道路交通法上の「自動車学校」と認められた教習所のことです。
「公認教習所」とも呼ばれます。

公安委員会のカリキュラムにもとづいて技能教習や学科教習が行われ、検定や仮免許試験、本免許技能試験も教習所内で受けることができます。

届出自動車教習所と比較すると時間やお金はかかりますが、検定や試験の合格率が高いのがメリットです。

今まで運転の経験が全くない、はじめて免許を取ろうとしている学生さんは指定自動車教習所がおすすめです。
公安委員会のカリキュラムにもとづいて教習が行われることはさっきも説明したとおりです。
運転したことがない人でも、すべての教習を受ければひと通り運転に必要な技術や知識が身につくようなカリキュラムが組まれていますので、卒業する頃には自信をもって車を運転できるようになります。

また、教習所内で検定や試験を受けられるのも大きなメリット。
試験に受かるためのポイントを事前に教えてくれて、仮に不合格になった場合でもアドバイスがもらえるので、合格率が高いんです。