そろそろ就職活動に本腰を入れようと思っている皆さん、運転免許はお持ちでしょうか。業界や職種によっては運転免許取得を応募条件として定める企業も少なくありません。また取得を条件としていない企業においても、車の運転が必要になるシーンは多々存在します。どのような業界や職種において運転免許の取得が必須になるのでしょうか。就職活動前に免許取得が必要な理由、取得に適した時期もふくめて詳しく解説します。
目次
【結論:取っておくべき】就職前に免許は取るべき?
業界や職種にもよりますが、就職すると多くの場合で運転免許は必要になるものと考えられます。就職活動時のアピールに活用する意味でも、入社前の取得を推奨します。仮に仕事中に運転免許を使わない業種でも、通勤で必要になる場合も多くあります。また運転免許に限らず、資格取得は将来のキャリアアップにも役立ちます。運転免許は取得しておいて損はない資格だと言えるでしょう。
加えて、就職後は多忙になると予想されます。就職してからでは教習所へ通う時間を作るのは難しくなるため、時間がある学生時代に取得しておくことをおすすめします。
就職前に運転免許を取っておくべき理由
就職前に運転免許を取っておくべき理由には、次の2つのメリットがあります。1つは運転免許が必要な業種は多岐にわたるため、就活に有利なこと。2つめは学割や合宿免許が利用できるなど学生ならではの利点です。この2つのメリットについて詳しく見ていきましょう。
①仕事で運転免許が必要な業種は幅広いから
就職前に運転免許を取っておくべき1つめの理由は、運転免許が必要な業種が幅広く存在するためです。業務にあたって必ず車が必要な業種はもちろんのこと、営業など「外回り」の多い職種では普通免許を入社条件としているケースも少なくありません。言い換えると、免許必須、もしくは取得が好ましい職種はほぼ「全業種」が当てはまります。
運転免許取得を入社の前提としていない職種でも、免許を持っていない場合は特定の業務がこなせない可能性が出てきます。保持が望ましい職種で免許を取得していない場合、携われる仕事の幅が狭まってしまうかもしれません。
次の項目では、実際に運転免許が必要になる業界や仕事について、具体例を挙げてご紹介します。ただし今お伝えした通り、以下でご紹介する仕事以外でも運転免許が必要になるシーンは多岐にわたることが予測できます。ご紹介する事例に志望業界・就職する業界が入っていない場合でも、「免許が不要」というわけではありません。「免許はどの業界でも必要になる」と認識しておくことが大切です。
運転免許が必要な業界や仕事
輸送業・運送業・配送業
基本的に運転手やトラックドライバーとして働く場合、運転免許取得は大前提です。業種としては輸送業や運送業が該当します。一方で就職活動の選考の時に必ず免許を取得していなければならないわけではありません。将来的に、免許取得を予定していること、取得予定のスケジュールなどをきちんと説明できるのであれば問題ありません。
輸送業・運送業・配送業への就職を目指しているなら、いずれにせよ取得しなければなりません。就職活動まで時間がある大学1〜3年生に取得しておくことをおすすめします。ちなみに実務で必要となる「大型自動車運転免許」「けん引免許」「危険物取扱者免許」などの特別な免許については、就職先の企業が取得をサポートしてくれることがほとんどです。まずは「普通自動車運転免許」の取得を目指しましょう。
自動車業界
ドライバーと同様、自動車業界もあらかじめ免許を取得しておくのが望ましい職種です。トヨタ自動車やホンダ、日産などをはじめとする自動車業界への就職を希望する方は、就活が始まる前までに運転免許を取得しておくのがベストです。
自動車業界就職の選考基準として「クルマが好き」という要素は大きなウエイトを占めます。「クルマ好き」を主張しているのに、運転免許を持っていないというのは大きな矛盾と捉えられる可能性もあります。外回りなどの営業や通勤でも車を運転する機会が多い職種ですから、学生時代に取得しておくと就職活動にも役立つことは間違いありません。
介護業界
介護業界もまた、運転免許の活用が想定される業界です。就職先がデイサービス(通所介護)を行っている場合、お客様の送迎で運転免許が必須になることも考えられます。また送迎車に乗るのはお年寄りが多く、安全運転のスキルも求められます。介護業界に就職を希望する方は、早めに運転免許を取得し、業務に就くまでに運転に慣れておくことをおすすめします。
不動産業界
不動産業界では、賃貸物件をはじめ住宅販売などでもお客様を現地に案内する機会が多くあります。お客様を乗せて案件まで送迎するのも業務の一環です。そのため不動産業界においても、運転免許が必要になることがほとんどです。ですので、不動産業界において特に賃貸や住宅販売関係に就職を希望する学生の皆さんは、あらかじめ運転免許を取得しておくといいでしょう。
営業職
車で既存の取引先を回るルート営業でも、車の免許を求められる場合が多くあります。ルート営業に限らず、営業職では運転免許取得を前提としている会社が少なくありません。ただし会社によっては、電車やバスで客先を訪問する方針のところもあります。運転免許取得が必要かどうかは会社によって異なりますので、選考前や選考時、内定後などのタイミングで確認することをおすすめします。
地方勤務で車通勤が必須となる仕事
全国に展開する企業に就職する総合職として入社する場合、地方転勤の可能性もあります。地方の営業所では、電車・バスなどの交通網が発展していないことも多く、これまで紹介してきた職種、業界ではなくても移動手段として車は不可欠です。将来的な転勤を視野に入れ、免許を取得しておく必要が出てきます。
電車やバスなどの公共交通機関がしっかりと整備されている都内で暮らしていると、車の必要性を感じる機会は少ないかも知れません。都内以外に地方によっては、主要都市であっても「車社会」のところが多く存在します。車が有力な移動手段としてなることを心しておきましょう。
②学生なら学割や合宿免許が利用できてお得だから
就職前に運転免許を取っておくべき理由の2つめは、学生時代は学割や合宿免許があるため、お得に取得できるからです。割引料金が適応される学生時代と比較すると、社会人での取得はよりコストがかかります。さらにキャンペーンや免許合宿を組み合わせれば、数万円単位で費用が変わるケースもあります。免許取得は、リーズナブルに取得できる学生時代がおすすめです。
【結論:就職活動前】運転免許はいつ取得するのがベストなのか?
運転免許を取得するなら、時間に余裕があり学割などの割引もある学生時代が適していることを説明してきました。とはいえ、就職活動中や就職前までの取得が必須というわけではありません。基本的にはいつ取得しても問題ありません。
ただ、できれば就職活動前に取得しておくことをおすすめします。就職活動が始まってしまうと、なかなか時間が取れなくなるからです。就職活動が本格化する前なら時間の融通が利きやすく、授業やアルバイト、部活動と両立して取得することも可能です。時間に余裕があるうちの取得が適していますから、就活で忙しくなる前の取得を目指しましょう。
ただ、皆さんの中には、「希望業界は免許取得が必須ではない」「就活後にゆっくり取得したい」と考えている方もいるかもしれません。ここからは、就職活動前の免許取得をおすすめする理由について具体的に説明します。
理由① 就職活動後はまとまった時間が取れない可能性があるから
就活前に取得できなかった人の中には、就活が落ち着いたタイミングで取得を目指すという人もいるかもしれません。内定後は思った以上にやるべき事柄が多くあります。内定者の集まりや卒論、卒業制作、卒業旅行といったイベントが目白押しです。内定後の時間は限られているため、就職活動が本格化する前の免許取得を推奨します。
理由② 内定が出る時期がいつになるかわからないから
内定の出る時期は人によって異なります。志望している業界や選考方法などによってもばらつきがあるのが現状です。早ければ大学3年生の冬に内定が出る人がいる一方、4年生の12月頃になってようやく内定が出る人もいます。もし4年の冬に内定が出た場合いざ「免許を取ろう!」と思っても、時間的に難しくなってしまうのです。確実に免許取得が可能な就活前から動き出すことで、安心して就活にも臨めるメリットがあります。
理由③ 運転免許以外にも内定後に取得を求められる資格があるから
3つ目の理由として、内定後に運転免許以外の資格取得が必要になるケースが挙げられます。内定先からは、運転免許の他、日商簿記やTOEICなど実務に役立つ資格の取得を求められることがあります。会社によっては、より専門的な独自の資格の取得を求めるなども考えられます。このような資格の勉強と並行して運転免許の取得も目指すのは非常に困難です。場合によっては、内定先企業が求める資格を取得できずに内定が取り消されることもあり得ます。
このようなリスク軽減のためにも、時間に余裕がある就職活動開始前に運転免許を取得しておくといいでしょう。
「AT限定」と「限定なし」はどちらがいい?
実際に運転免許を取得するにあたって、気になるのが「AT限定」「限定なし」の表記です。一般的な普通自動車免許の「AT」とはAT(オートマチック)車のことを意味します。「限定なし」の免許ではAT 車に加え、MT(マニュアル)車の運転も可能です。
AT車が普及する以前、昭和の就職活動ではMT免許がなければ就職には不利だとされた時代もありました。MT免許ではギアチェンジなどより複雑な操作が必要になるためです。現在の普通車のおおよそがAT車です。そのため、就職で用いる一般的な車の運転に関してはAT免許でもほとんど問題ありません。
AT限定と限定なしの違いについては、以下の記事で詳しく説明しています。より具体的に知りたい方は、ぜひこちらをご覧ください。
運転免許を取得するなら「通学」と「合宿」どちらがおすすめ?
運転免許を取得する方法には、「通学」と「合宿」があります。まとまった時間の取れる学生さんにおすすめなのが、短期間(約2週間)での運転免許取得が可能な「合宿」です。
料金が安くなる10月〜11月、あるいは4年生になったばかりの4月後半〜5月頃が比較的スムーズに取得できる狙い目の時期です。時間にも余裕を持って取り組めます。逆に2〜3月頃は卒業直前で混み合う時期です。できれば避けたほうが無難でしょう。
通学と合宿の違いについては、次の記事でより詳しく解説していますのでご一読ください。
【まとめ】就活や就職に向けて運転免許を計画的に取得しよう
車が運転できることは、多くの業種・業界でメリットとなります。入社前に運転免許を取得しておけば、就活や就職においての特技、自己アピールとしても役立てられます。また通勤手段としても活用できるため、計画性を持って免許取得を目指してみてはいかがでしょうか。就活が本格化する前、時間に余裕のある学生時代に学割などを利用して早めに取得することをおすすめします。
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