合宿免許では、一定期間宿泊施設に滞在し、集中して技能・学科教習を受講することが可能です。
免許取得に必要な知識を短期間で得られるため、効率的でスピーディーに卒業を目指せるメリットがあります。
運転免許は国の法律に基づいた資格であり、ルールに則って合宿免許の日程が組まれています。
そのため日程が決まっている合宿免許であっても、場合によっては延長や延泊が必要になる場合も考えられます。
今回の記事では、合宿免許で延泊が予想されるケースやその割合について詳しく解説します。
目次
合宿免許で延泊になる3つのケース
スムーズに免許が取得できると人気の合宿免許。
延泊しないで卒業するケースがほとんどです。
しかし、次の3つのケースでは、延泊となってしまう場合があります。
順に見ていきましょう。
①体調不良や寝坊・遅刻により教習が受けられなかった
合宿免許では学ぶべき内容が決まっており、資格取得のための最低教習時間も定められています。
そのため、時間厳守、遅刻厳禁が定められています。
朝寝坊で時間に遅れたり、体調不良で寝込んだりしても欠席扱いと見なされます。
一度欠席してしまうと、補習と同様に次回の教習まで足踏み状態となります。
つまり教習時間内にカリキュラムを終えられないため、延泊せざるを得ないのです。
合宿免許を送るのは、自宅から遠く離れた慣れない土地の施設です。
また知らない人との教習生活は、普段とは異なるシチュエーションのため、どうしてもテンションが上がってしまいます。
心身共に、知らず知らずのうちに緊張し疲労が蓄積しているはずです。
合宿生活に慣れたころに体調を崩しやすく、ついつい朝寝坊をしてしまうことも多くなるでしょう。
十分気をつけたいところです。
②家の都合その他やむを得ない事情による一時帰宅
合宿免許には「合宿入校不可地域」という教習所独自のルールが存在します。
自分の住民票に記載されている近隣エリアの教習所には入校できないという内容です。
通学できるエリアが外される場合がほとんどのため、自宅からある程度離れた場所で合宿することになります。
家の都合などで一時帰宅する場合は欠席しなくてはならず、教習スケジュールの進捗に遅れが生じることになってしまいます。
ですから合宿免許の間は原則、一時帰宅が認められていません。
もちろん、事情によっては認められるケースもあります。
どんな理由であれ「欠席」扱いとなり、合宿期間を延長しなくてはなりません。
卒業日が遅れてしまうことにつながります。
③各試験不合格により補修や再受験となった
技能教習の各項目で課題をクリアできないような場合も、延泊になる可能性が高いです。
基準をクリアできず、何度も同じミスをくり返す場合、次回の教習でも同項目の課題に取り組む必要が出てきます。
深度が足踏み状態となり、修了検定や仮免学科試験、卒業検定で不合格になるかもしれません。
その場合は「再受験」する必要があり、次の段階に進むことができません。
必要な試験が不合格となり、補習や再受験になればその分延泊しなければならなくなるでしょう。
また各検定の再受験では、補習のように簡単にはいきません。
翌日すぐに再チャレンジできない可能性もあるため、さらにリスケジュールを行う必要があります。
【結論:10~20%】合宿免許で延泊になる人の割合はどれくらい?
合宿免許で延泊になる人は実際どのくらいなのでしょうか。
その割合が気になる方も多いと思います。
実は延泊する人は全体の10~20%に過ぎません。
合宿免許に参加するほとんどの人は延長せずに卒業できていることになりますから、過度に心配する必要はないでしょう。
通学で取得する場合、教習と教習の間が空いてしまうことも少なくありません。
そのため通学では、前に覚えた感覚を忘れてしまいがちです。
一方合宿は毎日受講するため、上達が比較的早いメリットがあります。
とはいえ、延泊するかしないかはケースバイケースです。
確率が低いからと慢心せず。
真面目に教習を受けることをおすすめします。
合宿免許で延泊した場合の期間や料金
合宿免許でやむをえず延泊することになったら、どのくらいの期間がかかるのでしょうか。
ここからは延泊した場合にかかる日数と必要な料金についてもお伝えします。
期間
合宿免許での延長日数は、多くの場合は約2~3日となります。
ただし終了検定や仮免学科試験を実施する曜日が決まっている教習所の場合、一度不合格になると次の検定日まで待たなくてはなりません。
さらに伸びる可能性があることを念頭に置く必要があるでしょう。
加えて検定日を待っている間は次の教習に進むことができません。
検定日までの日数分、スケジュールが先送りになるため、トータルで期間が延長してしまうことにもなります。
料金
合宿免許で延泊してしまった場合の追加料金は教習所によって異なります。
追加料金が必要なところもあれば、延泊保証により追加料金が必要ないところもあるためです。
追加料金が必要なケースでは、1時限あたり5000円前後と設定されていることが多いようです。
また、延泊保証についても、保証内容は合宿内容や教習所ごとに異なります。
「最短卒業日数にプラス1週間までカバーする」という保証内容が一般的です。
合宿免許で延泊しないためのポイント【生活編】
合宿免許で延泊しないためには、生活面にもいつも以上に気を配らなくてはなりません。
そもそも、通常とは異なる環境で知らない人たちと接する機会が増えます。
気づかないうちに疲れがたまっていますから、体調を整えて教習を受けるようにしましょう。
また新たな友達ができて、楽しくて夜更かしをしてしまうこともあるかもしれません。
夜遊びはできる限り控え、時間管理をしっかり行うことが大切です。
また合宿中もきちんとバランスの取れた食事を摂り、食生活のリズムを整えるのも重要です。
合宿免許で延泊しないためのポイント【試験編】
合宿免許は試験に備えるための学びの期間です。
試験に合格し、合宿免許で延泊しないためのポイントについても順に解説していきます。
学科試験
合宿免許で延泊しないための学科試験のポイントからご紹介します。
学科試験とは、交通ルールや、運転マナーなどに関する問題で、〇✕方式のテストに解答します。
文章だけで見ると正しく思えるような項目が多く、いわゆる「ひっかけ問題」も少なくありません。
教習の内容を復習するのはもちろんのこと、「学科試験対策」も欠かさずトライしておきましょう。
出題傾向を知った上で教習を受けるのが理想的な学習方法です。
効果的に知識をつけるため、あらかじめ過去出題された問題を解くことも重要です。
また、空き時間に友達と問題を出し合うなども有効です。
限られた時間を活用し、予習・復習をしっかり継続して行うことを推奨します。
技能試験
合宿免許で延泊しないポイントとして、学科試験とともに技能検定にも気をつける点があります。
技能検定は、仮免許取得と本免許取得の際に2回行われます。
100点を持ち点として、ミスを行うと点を引かれる減点方式で実施されます。
持ち点から減点され、70点を下回ると不合格です。
評価ポイントは「安全な運転をしているかどうか」です。
教習で教わった目視などのチェック行為は、「少し大げさかな?」と行うぐらいが理想的です。
教官に向け、しっかりとした安全運転のアピールとなるからです。
また教官の心証を良くし、自分の緊張をほぐすために大きな声で挨拶を行うよう心がけましょう。
マナーをしっかり理解して実践しているという意気込みを示す意味でも効果的です。
技能検定は小さなミスを犯しただけですぐに不合格になるわけではありません。
ただし赤信号を無視してしまうなど重大な危険運転を行った場合は、その場で試験不合格となってしまうため注意が必要です。
まとめ
短い時間で効率的に免許取得を目指せるなど、合宿免許には多くのメリットがあります。
ただし、いつもと違う環境の中、気を緩めると予定外に延泊するおそれもあります。
合宿免許で延泊しないために、生活リズムを整えながら規則正しく過ごし、真面目に取り組むことをおすすめします。
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